GNSS TimeSync 2025
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2025年10月22日(水)14:00 ~18:00(開場:13:30~)
プログラム
13:30-14:00 | 展示会 【出展企業】 株式会社インターネットイニシアティブ 株式会社精工技研 セイコーソリューションズ株式会社 古野電気株式会社 丸文株式会社 Calnex Solutions plc 株式会社IIJエンジニアリング セミナー会場内にて、主催・共催企業によるブース展示の時間となります。ご自由に見学・質問等ができます。 |
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14:00-14:20 | 社会インフラを変えるPTPと時刻同期の進化 セイコーソリューションズ株式会社 戦略ネットワーク本部 戦略ネットワーク営業統括部 タイミングソリューション営業部長 鈴木 康平 高精度な時刻同期技術は、もはや限られた分野の専用技術ではなく、社会インフラ全体を支える基盤技術となりつつあります。特に5Gネットワークにおいては、4GLTE時代と異なり基地局間の正確な同期が必須となり、PTPをはじめとするプロトコルがネットワーク機器に広く実装されています。その結果、ルーターやスイッチにおいても低遅延かつ高精度な同期が可能となり、産業全体に新たな価値をもたらしています。 本セッションでは、通信事業者、製造業、金融、そしてAI基盤に至るまで、産業ごとの活用事例を紹介しながら、時刻同期の現状と課題、そして今後の展望についてお話しします。 |
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14:20-15:00 | GNSSによる高精度時刻同期とその脆弱性対策 古野電気株式会社 システム機器事業部 開発部 主任技師 橋本 邦彦 GNSSは、誰でもどこでも無料で利用できる高精度な時刻同期手段として、通信・放送・金融・電力など多くの分野で活用されています。しかし、マルチパスや電離層などの環境依存性、GNSSセグメントのエラー、他の無線からの干渉などの脆弱性を内包しています。特に近年は、ジャミング・スプーフィングといわれる意図的なRF干渉による攻撃が深刻化しています。 本講演では、GNSSによる高精度時刻同期の基本的な原理を解説し、GNSSの脆弱性とその対策を整理します。 また、ノルウェーで開催されたジャマーテストで実施した実験結果について紹介し、信頼性の高い時刻アーキテクチャを構築するために求められるGNSS受信機の機能・性能を議論します。 |
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15:00-15:30 | 試みてわかる。GNSS受信システム構築の課題とその対策 株式会社精工技研 機器事業部 藤浪 圭 GNSSによる時刻同期はいま、止まること・乱れることを許されない社会システムの心臓を担っており、世界が新たな価値を創造するために必要な社会インフラの一つとなっております。しかしながら、いざ実際にGNSS受信システム構築を試み、GNSSアンテナを建ててみると、意外なつまずきや運用上の不安に苛まれることもあるものです。 本講演では、実現場で生まれる様々な課題に対し、GNSSアンテナから受信機までをいかにスマートに構築するかについて、GNSSの電波をファイバで伝送する手法も踏まえお話しします。 |
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15:30-15:50 | 休憩&展示会 セミナー会場内にて、主催・共催企業によるブース展示の時間となります。ご自由に見学・質問等ができます。 |
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15:50-16:30 | 7機体制を迎える準天頂衛星システムみちびき-時刻を提供する社会インフラとしての役割 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 参事官/準天頂衛星システム戦略室長 三上 建治 「みちびき」は日本が開発し運用する地域版の衛星測位システム(Regional GNSS)です。2018年から運用を開始し現在、5機体制です。衛星測位システムにより、多くの人々が、スマートフォンやカーナビといったモバイル機器を用いて自己の位置や最適な行路を得ることができています。今やドローンや物流を始め多くのサービス業で高精度な位置情報なしのオペレーションは考えられない時代になっています。一方で、正確な時刻情報が衛星測位システムから提供され利活用されていること、すなわち、精密な時刻が日々の放送や通信、金融や電力システムといった重要インフラや広域ネットワークの同期として我が国の社会・経済を陰で支えていること、についてはあまり知られておらず、たいへん残念に思います。 みちびきは2026年から7機のフル体制となります。GPS等他国の衛星測位システムの機能が失われてもみちびきのみで衛星測位サービスが可能となる節目の年を迎えます。日本独自のシステムであるみちびきが、産業・社会を支えるPNTをどのように提供していくのか、システムや機能の全容をご紹介します。特に、昨今懸念が高まるスプーフィング(偽信号、なりすまし)の対策を施した信号認証サービス等の紹介も行います。 |
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16:30-17:10 | 高精度時刻配信の現状と国際動向、NICTの取り組み 国立研究開発法人 情報通信研究機構 電磁波研究所 電磁波標準研究センター 時空標準研究室 室長 井戸 哲也 現代の重要インフラは高精度な時刻同期に依存し、多くがGNSSを利用していますが、太陽フレアや妨害、なりすましといった脆弱性が課題です。NICTはGNSS非依存かつUTCにトレーサブルな高精度時刻配信を目指し、光ファイバーとPTP(ホワイトラビット含む)による都心部・地方拠点への配信実証を進めています。 英国National Timing Centreの事例など海外動向も踏まえ、金融市場規制への対応や持続可能な配信体制構築を視野に、今後の方向性と連携の可能性を議論します。 |
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17:10-17:15 | QA、クロージング・インフォメーション |
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17:15-18:00 | 展示会 セミナー会場内にて、主催・共催企業によるブース展示の時間となります。ご自由に見学・質問等ができます。 |
※ 講演内容・講師は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
セミナー概要
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日時
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2025年10月22日(水)14:00 ~18:00(開場:13:30~)
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会場
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※ JR 中央・総武線「飯田橋駅」 西口改札口から、徒歩1分
※ 東京メトロ 有楽町線「飯田橋駅」/南北線 「飯田橋駅」 神楽坂下方面B2a出口から徒歩2分
本セミナーは「会場参加」または「オンライン参加」をお選びいただけます。
開催前日までにURLを送付いたします。(Web経由で全国どこからでもご視聴いただけます)
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参加費
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無料(事前登録制)
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定員
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150名
申込受付中
- 対象
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分野を問わず時刻同期に関心がある方
- 主催
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株式会社インターネットイニシアティブ
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共催
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株式会社精工技研、セイコーソリューションズ株式会社、古野電気株式会社、丸文株式会社、Calnex Solutions plc、株式会社IIJエンジニアリング
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協賛
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申込締切
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2025年10月17日(金) 17:00まで