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SMPTE ST 2110の発刊より2年が経とうとしており、VidMeet開始時から比較するとVideo over IPを巡る情勢は明らかに変化した。放送局にとって2020年代前半はいよいよIPへの移行が現実味を帯びる時代となるだろう。と同時に、技術の送り手の取り組み方も変質してくるはずである。
今回のVidMeetではST 2110の意義を位置付けるべく、以前よりIP技術に取り組んでいた各社の活動やAoIPも含めて振り返りたい。特に日本は2110/2022以前にふたつの独自のIP化方式を市場に投入している。先行技術から学ぶことで、あらためてIPのメリットとは何か、自問しているエンジニアに取ってヒントになれば幸いである。
13:30-13:40 (10分) | オープニング 株式会社インターネットイニシアティブ デジタルコンテンツ配信部 |
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13:40-14:20 (40分) | 放送技術者から見たSMPTE ST 2110 日本電気株式会社 放送・メディア事業部 SMPTE ST 2110は、映像、音声、補助データをそれぞれ独立に扱う局内のIP伝送規格群である。それらの中身は、新たに考えられた要素は少なく、ビデオ伝送などのために通信分野ですでに存在するIETF等の規格を参照することにより構成されている。講演者のように最近になってこの分野に関わった放送技術者には、それらの背景を知らない分、理解が難しい面がある。本講演では、放送技術者の視点で、ST 2110の役割をMapping, Timing, Signalingに大別した解説を試みる。 |
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14:20-15:00 (40分) | IPビデオルータからメディアスイッチングネットワークへ 技術的な課題、トレンドと標準化 株式会社メディアリンクス 2008年に世界最初のIPビデオルータシステムの開発に当たっての技術的な課題と解決方法、その課題が最新の技術ではどう扱われているかを説明し、IPビデオルータで開発した製品をグローバルな素材伝送ネットワーク、スポーツイベントに展開した場合の新たな課題と対応策を紹介します。 |
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15:00-15:10 (10分) | -Break- |
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15:10-15:50 (40分) | Broadcast Controllerとメディア伝送フォーマットについて ソニービジネスソリューション株式会社 マーケティング部 ソニーのBroadcast Controller であるIP Live System Managerを中心とし、NMI,ST2110,Dante,SDIとの関係性をご説明致します。 |
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15:50-16:30 (40分) | Danteで紐解くAoIPの歴史と最新情報 株式会社ヤマハミュージックジャパン PA営業部 マーケティング課 ライブサウンド現場やホール・劇場などのプロオーディオの世界では、CobraNetを代表例に早くからイーサネットを利用した多くのオーディオネットワークプロトコルが登場し採用されてきました。近年はIPに対応したDanteやRavennaなどのAoIPがそれらに取って代わるプロトコルとして登場し、いよいよ放送局の音声制作の現場にも採用され始めています。そのようなローカルなプロトコルの普及が進む一方で、標準規格であるST 2110との関係性や相互運用性について今後の展開が注目されています。今回、オーディオ伝送におけるネットワーク技術の利用に関して、AoIPのひとつ「Dante」をベースに、ST 2110との相互運用性や具体的な実用例などを、歴史を簡単に振り返りながらお伝えいたします。 |
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16:30-16:35 (5分) | -Break- |
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16:35-17:20 (45分) | パネルディスカッション「IPへの取り組みと知見ー2020年代に向けて」 これまでIPの普及に貢献してきたパネリスト諸氏から、その現場で得られた知見を共有いただき、今後のIP普及・導入活動における推進力としたい。 【チェア】 |
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17:20-17:30 (10分) | クロージング 株式会社インターネットイニシアティブ デジタルコンテンツ配信部 |
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